花鳥風月

セラピスト Kurumiのブログ

手のひらには不思議なちからがある
痛いところに自然に手がいく

たとえば体をどこかにぶつける
とっさに手で押さえている
手を離すと痛い
また触れると痛みが和らぐ

たとえば頭が痛い
たとえば目が疲れた
たとえば熱がありそう
そんなとき
無意識に
手で触れている


手のひらは
心にも効く

大切な人が
悲しんでいたり
ひとりがんばっていたりするとき
その背中にそっと
手を置いて
寄り添うようなこともある

悲しくてしょうがないとき
悔しくてやりきれないとき
淋しくて仕方ないとき
誰かの手のひらの暖かさに
救われることもある


だから
手当てという言葉が
存在するのだろう

誰もが持っている
手のひらのちから





20210523